仕事内容や必要なスキル、派遣会社まで貿易事務を総まとめ
本ページは、未経験から貿易事務を目指すためにはどうしたらよいのか、まとめています。
企業名 | リバティー | テンプスタッフ | アバンティスタッフ |
---|---|---|---|
掲載求人数 | 77 |
61 |
24 |
社内研修 |
・貿易研修 ・パソコン研修 ・自分磨き講座 ・提携スクールの利用可能 (JETROやAEONなど) |
・テンプオープンカレッジ ・無料eラーニングL-TEMP ・提携スクール (アビバ、イーオンなど) |
掲載なし |
サポート・福利厚生 |
・保険制度 ・定期健康診断 ・有給休暇 ・通勤交通費控除など |
・ママ支援 ・社会保険 ・有給休暇 ・産休、育休制度など |
・有給休暇 ・社会保険 ・健康診断 ・クラブオフ |
貿易事務の仕事は、ある程度の語学力や専門知識が求められます。しかし、未経験者だと門戸を完全に閉ざされるという訳ではありません。未経験者で貿易事務の仕事を目指す場合、「未経験者でもOK」という求人案件を探すのが最初のステップ。実際に貿易事務の仕事に触れながら経験値を積み上げて、キャリアアップを目指していくのが王道の方法です。
一般事務に就いて、パソコンなどのOAスキル、電話や接客対応などの基本的スキルを積んでから貿易事務にトライするのもアリでしょう。取引先との発注業務を経験できる職場であれば、その経験を貿易事務の仕事に活かせます。
ここでは「未経験で貿易事務を始めた人の体験談」「未経験者への求人情報」「未経験から貿易事務につくためのコツ」をまとめているので、参考にしてみてください。
私は、製造業の出荷関係の貿易事務をしています。具体的な業務内容は、海外の子会社とのメール対応や書類作成が中心です。
入社前の私のスキルは、WordやExcelを人並みに触れて、独学で勉強していた中国語を多少理解できる程度。英語に関しては、まったく自信がありませんでしたね。
派遣なら未経験OKな貿易事務の求人があると知って、挑戦してみることにしたんです。
面接では「語学に自信はありませんが、これから一生懸命努力して伸ばしていきたいです」と伝えました。すると、面接官から「実務を通じて少しずつ鍛えていけばいいですよ」と言われて採用が決定!そのときの喜びはいまでも覚えています。
入社してもっとも苦労したのは「メールのやり取り」です。最初のころは、ネット翻訳で文章を変換してからメールを送っていました。しかし、メールのやり取りを重ねるうちに、翻訳する回数はどんどん減り、業務で苦労しないレベルの単語・文法力が自然と身に付くように。
最近は、電話やスカイプを使ったやり取りができるまでに成長中です。未経験の派遣社員からスタートましたが、頑張り次第で任される仕事が増えていくところに、やりがいを感じています。
最初に貿易事務職についたのは、雑貨の輸入販売会社でした。英語はある程度話せたものの、未経験でしたので、専門用語や処理方法など分からないことばかりで、納期遅れ・商品違いなどのトラブル対応は大変でした。たくさんの失敗と成功を繰り返して、多くの経験を積めました。それから私は派遣会社を利用して転職し、今の会社は2社目。「お酒が好きです」と伝えたところ、派遣会社にワインの輸入会社を紹介してもらい働くことになりました。
貿易事務は、自分の好きな商品を扱うところだと「やりがいと楽しさ」を実感しやすいです。現在は昔と違って、派遣会社の手厚いサポートを活用できるそう。入社前に、パソコン操作・資格講習・貿易事務に関する基礎知識などが学べるらしいので、未経験の人でも安心でしょう。私もこんなサポートが昔に受けられてたら、もっと楽に仕事を覚えられたのに!と思いますね。
貿易事務の仕事は求人誌であまり掲載されていません。派遣会社を利用したおかげで、仕事探しの苦労は少なかったのはありがたかったです。
業界 | 運輸関連 |
---|---|
給与 | 1,300円~1,350円 |
勤務地 | 大阪府 |
勤務時間 | 10:00~19:00 |
休日 | 土曜、日曜、祝日 |
仕事内容 | 大手総合物流会社で貿易事務のお仕事 |
応募資格 | 社会人経験のある方 パソコン基本操作可能な方 英語力:読解程度 |
業界 | サービス関連 |
---|---|
給与 | 時給1,700円~ |
勤務地 | 東京都 |
勤務時間 | 9:00~17:45 |
休日 | 土曜、日曜、祝日、夏期休暇、年末年始、年次有給休暇 |
仕事内容 | 精密機器、部品等の輸出入に関する貿易事務業務 |
応募資格 | 貿易書類等の用語の理解がある方優遇 英語力:不要 |
業界 | 商社関連 |
---|---|
給与 | 月給190,000円~ |
勤務地 | 愛知県 |
勤務時間 | 9:00~18:00 |
休日 | 土曜、日曜、祝日 |
仕事内容 | 海上輸入出を希望されるクライアントからの依頼に基づいて各種貿易関連業務 |
応募資格 | Word・Excelの基本操作が可能な方 英語力:不要 |
未経験OKという求人は探してみると意外とたくさん見つかります。しかし、だからと言って何の下準備もせずに面接を受けるのはNG。専門性の高い業種なので、やはり経験者の方が「優遇」されます。未経験者に大切なのは、事前の準備力や計画性です。
特に女性は、結婚や妊娠、出産を見越しておく必要があります。貿易事務に就く前の準備の1つとして、「事前に産休や育休がある会社の選び方」「長期間育休をとっても復帰しやすい人の特徴」など、女性にとって働きやすい貿易事務会社の探し方をまとめています。
また、貿易事務において未経験者ができる自己PRとは?気になるコツを載せています。履歴書や面接では、何を自己PRアピールするかが成功のカギを握っているので要チェック!
人材派遣会社で行われている語学サポートについてもご紹介しています。多くの求人が集まる人材派遣会社には、語学研修を行っているところも多数あるんです。貿易事務において、語学力は大切なスキル。身につけていれば、採用される可能性は一気に上がりますよ。
女性の中には、将来の結婚や出産を考えている人も少なくありません。「貿易事務」は結婚・妊娠・出産後も続けられるのでしょうか?
貿易事務は受発注業務・見積作成・海外電話やメールのやり取りなど、数多くの仕事を任され、やりがいや楽しさはたくさん見つかるでしょう。しかし、会社の規模にもよりますが、派遣社員だと産休や育休を取れない可能性が。実際、貿易事務を1人で対応する小さな会社だと、長期間の休みを取るのは難しいのが現実のようです。
となると、貿易事務を選ぶなら結婚や出産を諦めないといけないのか…? いいえ、そんなことはありません。
実際、主婦や主婦を歓迎しているところや育休・産休実績のある企業は探せばたくさんあります。狙い目は大手や外資系の企業!また、現在は共働き家庭にも朗報が。貿易事務は一般事務よりも給料が高いため、経済的に大きなメリットがあります。旦那さんやご両親と相談して、子育ての協力体制を整えるのも一つの手ですよ。
貿易事務は専門性の高い業種で、経験者が優遇されるので、結婚や出産後に復帰することも可能です。未経験の方は、今から派遣を利用して貿易事務の経験を積んでおくといいかもしれません。
未経験者が貿易事務を目指す場合に、もっとも重要なのは自己PRです履歴書や面接できちんと自己PRできれば、採用される確率はグンと高くなります。
未経験者のアピールすべきポイントは「社交性」と「向上心」です。未経験者OKの企業は、豊富な専門知識を初めからは求めていません。未経験者が求められるのは、「人と関わるために大切なコミュニケーションスキル」と「新しい仕事にチャレンジするのに必要な前向きな向上心」です。
自己PRでは、前職の仕事内容を具体的に伝えましょう。前職の経験が貿易事務にどのように活かせられるかを伝えられるとベスト!未経験で挑戦する動機を、履歴書や企業の面接官に知ってもらうことが重要です。
もちろん、語学力や留学経験があれば、さらに強いアピールポイントになります。それに加え、TOEICや英検の実績や資格があると◎。パソコンスキルも同様で、前職でオフィスワークの経験がなくても、WordやExcelがどれだけ使えるのかを積極的にアピールしましょう。
語学に関しては、貿易事務の仕事に必要な英語力は、TOEIC600点以上がひとつの基準になります。これは一般事務とは異なり、OJTのカタチで伸ばすのはなかなか難しいのが現実です。語学スクールなどに通い、英語力を身につけたいところ。なお語学についても、登録者を対象に語学研修やセミナーを実施したり、外部の語学学校を割安で受講できるしくみを持つ人材派遣会社もあります。ぜひ積極的に活用していきましょう!
貿易に関する知識は、事務能力や語学力以上に、身につけるためのハードルが高いかもしれません。やり方としては、事務能力や語学力を一定レベル以上身につけ、「未経験者可」の求人案件から入り、貿易に関する知識や経験を深めていくというのがひとつ。もうひとつは、やはり人材派遣会社が実施する研修を利用するやり方。その際、実務未経験でも、先に通関士や貿易実務検定試験などの資格習得を目指すというのもひとつのやり方です。実際にそのような姿勢が、未経験であっても企業側から評価されるケースは多いとされています。
先に結論から言いますと、貿易事務も他の事務職と同じく年齢はそれほど重視されません。求人の中には年齢制限がない案件も多いため、30代からでも転職することは可能です。
最も重視されるものは語学力や事務処理能力といったスキルなので、十分なレベルに達していれば、未経験でも採用してもらえるチャンスがあります。逆にスキルが身についていないと、20代でも採用が厳しい職種なのです。
そこで、30代で貿易事務に転職するためのポイントを、まとめて解説していきます。
貿易事務は基本的に年齢制限が緩めですが、未経験で正社員を狙うとなると少し話は変わってきます。いわゆる「35歳の壁」が立ちはだかるためです。
いくら優れたスキルを持っていたとしても、未経験だと即戦力にはなりません。また、一人前の社員に育て上げるまで、企業側に多大なコストと時間がかかってきます。
それを踏まえると、30代後半でいきなり正社員採用というのは、余程の事情がない限り難しいと言わざるを得ません。「未経験だけど正社員の枠にチャレンジしたい」と考えているなら、30代前半のうちに勝負を決めましょう。
30代後半+未経験という条件下で貿易事務に転職したいなら、雇用形態にこだわらないことが大切です。正社員は厳しくても、派遣社員やパートの求人ならチャンスがあります。
実際、正社員以外なら未経験の40代でも、貿易事務に転職できたというケースもあります。「正社員じゃないと給与や福利厚生が不安…」と考えられるかもしれませんが、企業規模が大きいなら派遣社員やパートでも心配無用です。
企業規模が大きくなるほど、未経験者を正社員で採用するところも少なくなるので、雇用形態については柔軟に捉える必要があります。そのため、求人検索の際は雇用形態に関するチェックなどを外しておきましょう。
貿易事務は年齢制限が緩い代わりに、身につけているスキルが重視されます。そのため、自分のスキルがいかに優れているかアピールすることが大切ですが、ここで「資格」と「経験」が役立ちます。
貿易事務では外国の取引先とやり取りするため、その相手国の言語を使いこなすことができれば、それだけで有利となります。さらにTOEIC(800点以上)、中検、DELF・DALFなどの資格を取得しているか、相手国への留学経験があれば、スキルレベルを証明することができます。
また、過去の職場で培った経験もアピール素材として使える可能性があります。特に事務処理能力やコミュニケーション能力に繋がる経験は、しっかり伝えたいところです。